ブラジル:最近の市場下落と当社運用担当者の見方

上昇の背景に社会保障制度改革への期待感と利下げ観測



ブラジル株式・債券市場は、昨年半ば以降、上昇基調にあり、この1ヶ月は上昇が加速しています。代表的株価指数のボベスパ指数は6月19日に10万ポイントを突破し、最高値を更新しました。また通貨レアルは、対米ドルで底堅く推移しており、5月下旬からは上昇しています。


最近、ブラジル市場が好調な背景には、米国の利下げ観測を背景とした投資家のリスク選好度の高まりに加えて、国内では年金改革を中心とする社会保障制度改革への期待感、そして利下げ観測の高まり、が挙げられます。


ブラジル政府は本年2月、財政健全化と年金制度の持続性確保を目的に、社会保障制度改革法案を議会に提出し、4月には下院憲法司法委員会で承認されました。現在、下院特別委員会で審議されており7月初旬に下院本会議での採決が見込まれています。その後は上院の憲法司法委員会、特別委員会、本会議での審議・採決を経て成立の運びとなります。ボルソナロ政権は現在、議会での多数派工作に取り組んでいます。


一方、ブラジル中央銀行は6月19日の会合で、政策金利を6.5%で据え置きました。しかし「社会保障制度改革法案が議会で前進すれば、利下げが可能になる」と利下げを示唆しました。

ボベスパ指数、4年国債利回り、レアル相場の推移
(2018年1月1日~2019年6月21日)

出所:リフィニティブのデータをもとにHSBC投信が作成

当社運用担当者の見方~引き続きブラジル市場を有望視


ブラジル株式運用担当者のコメント

ブラジル株式に対し強気姿勢を維持。①堅調な企業収益、②妙味あるバリュエーション、③歴史的に低い金利水準が上昇を支えよう。また景気は足元で低迷しているが、来年にかけて成長の加速が見込まれる。ブラジルが米中貿易摩擦の影響を受けにくいことも有利に働いている。


社会保障制度改革は、歳出を7,000~9,000億レアル(約19.6~25.2兆円)削減する効果が見込まれ、財政再建への道が開かれよう。また、この法案が成立すれば、企業の設備投資が回復し、経済成長をけん引すると見込まれる。その後は税制改革など他の構造改革も進展し、民営化も加速する可能性がある。これらはいずれも株式市場にとりプラス要因である。

ブラジル債券運用担当者のコメント

インフレ率は引き続き目標レンジ内での推移が見込まれる。今夏に社会保障制度改革で進展があれば、中央銀行は年後半に利下げを実施するだろう。改革法案は一部内容の修正が避けられないが、年内には成立すると見ている。


債券市場はインフレ率の低位安定と利下げ観測が下支え要因。利回りは高水準にあり、通貨レアルも堅調推移が見込まれる。社会保障改革による財政赤字削減への期待もプラスに働こう。

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