ブラジル:最近の市場下落と当社運用担当者の見方

3月下旬のブラジル市場下落とその背景



ブラジル株式・債券市場および通貨レアルは、昨年10月の大統領選挙から本年2月にかけて、ボルソナロ新政権の改革への期待から上昇してきました。具体的な動きとして、政府は2月20日、年金改革を含む社会保障制度改革法案を議会に提出し、注目されました。


しかしながら、ここにきて、市場の一部では議会での法案承認を懸念する声が出ています。3月21日にはテメル前大統領が汚職疑惑で逮捕されており、今後、改革に影響が及ぶとの見方から、3月下旬に株式、債券、通貨がいずれも反落、不安定な動きが続いています。新興国市場全般に対する投資家センチメントの悪化もマイナス要因となりました。

レアル相場、ボベスパ指数、4年国債利回りの推移(2018年1月1日~2019年3月29日)

出所:リフィニティブのデータをもとにHSBC投信が作成

当社運用担当者の見方



ブラジルの社会保障制度改革は、制度自体の存続および財政再建にとって不可避であり、当社の運用担当者は、改革法案は内容が一部修正された上で、年内に成立すると見ています。

ブラジル株式運用担当者のコメント

ボルソナロ政権は少数与党であり、法案成立に向けた議会の多数派工作は容易ではない。議会審議の過程で市場は引き続き不安定となる可能性があるが、こうした中でこそ投資機会を見出すべきで、交渉が妥結するまで待つべきでない。


最近の下落でバリュエーションが改善しており、予想株価収益率(PER)は10.8倍と、過去5年平均の11.8倍を下回っている。


ブラジルには現在、中長期的に株式市場を下支えする二つのサイクルが存在する。一つは「構造改革サイクル」であり、ボルソナロ政権が推進する年金改革を含む社会保障制度改革や民営化がその柱となる。もう一つは景気サイクルであり、景気は緩やかながら上昇局面にある。この二つのサイクルは企業収益、利益率を押し上げると見込まれる。

ブラジル債券運用担当者のコメント

この10日間ほど、社会保障制度改革法案成立に向けたハードルの高さを報じるニュースが流れ、さらに新興国全般に対する投資家センチメントが悪化したため、ブラジル債券市場および通貨レアルが下落した。しかし、我々はこの下落によるバリュエーションの改善に注目している。


市場は現在、悲観的な方向に傾いているが、改革法案は年内に成立すると見ている。今後、法案は修正を余儀なくされるだろうが、市場は既に修正を相応に織り込み、年金改革によって期待される歳出削減効果をより低い方向に見直している。

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