インベストメント・マンスリー2018年9月号

新興国市場に強気スタンスを維持


マーケット・インサイト

当社では、グローバル株式及び現地通貨建新興国国債を引き続き「オーバーウェイト」とする一方、先進国国債を「アンダーウェイト」に維持する。また、グローバル投資適格社債およびハイ・イールド社債は引き続き「中立」とする。


8月の米国株式市場は、堅調な企業収益や経済指標を受けて上昇した。


各国中央銀行総裁が出席する年次総会(ジャクソンホール会議)では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、当面は漸進的なペースの金融引き締めを維持する方針を示した。


ユーロ圏では、経済活動を示す指標の伸び率が、堅調なGDP成長率と整合する水準で、安定化しつつある。ユーロ圏の景気は、2017年は非常に良好であったが、2018年初めに減速していた。


中国人民銀行(中央銀行)は、資本流出リスクを抑える措置を強化した。また、経済成長モメンタムが安定化する兆候も、投資家センチメントを改善させよう。


日本では、過去数ヶ月間にわたり賃金およびインフレ率が僅かながら上向き始めている。これは日本銀行のインフレ見通しの信頼性を幾分か高めている。

割安感が増す新興国資産の「オーバーウェイト」維持

新興諸国では、2018 年に入り、成長モメンタムが後退し、資金フローは流出に転じた。この状況は、世界的に貿易を巡る緊張が高まり、米国金利が上昇し、米ドル高が進行、さらに原油価格が上昇する中で起きている。今後については、特に米中貿易摩擦が引き続きリスクとなる。


しかし、現在の新興国の経済構造は前回の新興国市場の相場急落時と比べると、はるかに良好である。また、最近の中国の財政・金融両面の緩和策は新興国経済をサポートしよう。一方、米ドル高がさらに進行するリスクは、FRB の金融引き締めが漸進的に行われることを考えれば限定的だろう。また、最近の新興国資産の価格下落で、期待リターンが改善しており、現地通貨建新興国国債の「オーバーウェイト」を維持したい。


当社の他資産に対する投資スタンスも変えていない。グローバル株式は引き続き良好な世界経済の恩恵を最も受ける資産と見ており、「オーバーウェイト」を維持する。また、先進国国債は、引き続き期待リターンが低く「アンダーウェイト」とする。但し、米国債は、特に短期債には相対的に妙味があると見ている。グローバル社債は「中立」を維持、地域別には欧州よりも割安感のあるアジアと米国を選好している。

※上記見通しは運用委託契約、ベンチマーク、リスク特性、様々な地域の資産への投資可能性とリスク水準によって異なる場合があります。

留意点

投資信託に係わるリスクについて

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